【6月23日(土)】第6回 読書交流会報告
- 管理人ぺんぎん
- 2018年6月23日
- 読了時間: 4分
みなさんこんばんは。今日は読書交流会でした。
風雨の強い中お集まりいただきましたみなさん、本当にありがとうございました。
区民センターまで辿り着くまで本当にしんどかったと思います。最近は本格的に梅雨になりはじめて、玄関を開けること自体億劫になりますよね。そんな中緊張も不安も大きい中はるばる遠方から来てくださった方もいて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
さて、読書交流会と称したものの内容はどうしたものか…これはずっと、ず~っとネットを使って調べてどんな内容のがあるのか調べました。しかし、どれがいいのか、SADの人にとってどういうのが適しているのか悩みました。でも、見つかりませんでした。
なので本日は中高生時代を思い出し、本を皆さんに回し読みで朗読していただきそのあと、感想や分からない部分を皆さんに言っていただくという方法を取りました。ある人は声を発する事が、ある人は視線が、ある人は考えをまとめるのが、もしくはただ人がいることが苦手であったりしたかと思います。
でも、これは練習であり朗読の仕方も感想も正解はないので全てが僕にとってありがたい言葉でありました。
一冊目発声練習のために小学生時代に皆さん読んだであろう作品「新美南吉作 ごんぎつね」

いや~、懐かしかったですね。もう20年以上前か。改めて読むとやっぱり切ない話でしたね。兵十とごんの気持ちのすれ違い、形は違えどどの時代にもある普遍的なものなんでしょうね。これは青空文庫にあるのでよかったら。
二冊目参加者さんにお持ちいただいたミステリー短編集作品「歌野晶午著 ハッピーエンドにさよならを」より「玉川上死」です。
普段よく見る高校生たちが遊んでる風景。でも、見る角度を変えると遊んでいるだけでなく複雑な関係性があって…
これはミステリー作品で意外な結末でしたね。題名通りけしてハッピーエンドではありませんでした。しかし、現代の遊び半分でネットを介し危険なことをする子供たち、あるいは遊びといじめの境界が曖昧であり当事者たちのさじ加減でそれが決められることへの警鐘のように感じられました。色々考えさせられる作品でした。
歌野 晶午 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-25
三冊目も参加者さんに持ってきていただいた作品「成宮アイコ著 あなたとわたしのドキュメンタリー 死ぬな、終わらせるな、死ぬな」より朗読詩を抜粋し皆さんに読んできただきました。
こちらの成宮アイコさんはSAD当事者で、複雑な家庭環境で生きてきた方という事です。
ネガティブなことも、生きる糧に。過去の不幸な出来事の解釈を現在の自分の思考と照らし合わせ前向きに再解釈する。傷をいっぱい持ちながら、その傷も受け入れて力強く生きておられる作風がSADであるがゆえに共感できる部分が多かったです。
成宮アイコ 書肆侃侃房
2017/9/18
四冊目これは参加者さんが持ってきてくださった本「水島広子著 対人関係療法でなおす社交不安障害 自分の中の「社会恐怖」とどう向き合うか」で紹介だけしていただきました。
元SADの当事者であり精神科医であられる水島広子先生の本です。恐らくSADの方は水島広子先生をご存知の方は多いのではないでしょうか?
参加者さんの解説によると病気を排除するのではなく受け入れていく方向で治療に向き合うというのがこの本の端的な部分だと思いました。なんとなく森田療法に似てますね。
対人関係療法、興味があります。今度読もうかと思います。
水島広子 創元社
2010/3/18
これは知識足らずの僕の感想でありますのでずれている部分が多々あると思いますがお許しください。
この読書会の僕の感想ですが、滅多に誰かの前で本を読んだりその感想を言い合ったりすることは無いのでいい機会であったと思います。読んだ後感想を求めましたが、多分感想を言いづらかったろうと思います。人の声を聴きながら、物語を頭の中で構築していくことは難しいですから。でもきちんと皆さん絞り出すようにして感想を出してくださり、時に気づかされることもありました。それとみなさんとても朗読が上手で聞きやすかったですよ。ありがとうございました。
僕は舌が回らず、関西弁と標準語の入り混じった滅茶苦茶な朗読でした。お恥ずかしい。
最後に皆さんをファミリーレストランにお誘いしたのですが、これはお疲れのところ申し訳なかったと思います。朗読だけだと…単純に言葉を交わすことが必要な気がして。さじ加減が難しいですね。ファミレスは蛇足であったと思います。反省してます。
結局長丁場になってしまって、ただでさえ緊張と不安で疲れてるのにもうホント皆さん帰ったらぐったりしてるかと思うので今日はゆっくりお休みくださいね。ありがとうございました。
最後になぜか緊張スイッチが入って逃げるように帰ってしまいました(笑)ごめんなさい。
ではでは、また次回。また読書交流会もするかと思います。機会があればまたよろしくお願いしますね。
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